チンチラ(ペルシャ)は猫のプリンス!特徴と注意すべき病気

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バラとペルシャ(チンチラ)猫

高貴で優雅なイメージがあるペルシャ種の中でも、特に人気がある品のがチンチラです。チンチラ、またはチンチラペルシャと呼ばれる猫は、ペルシャという猫種のカラーバリエーションの一つを指します。

チンチラ(ペルシャ)は高貴で優雅な美しい猫

シルバーやゴールデンの美しい長毛を持ち、緑、または青の大きな目が特徴的です。「猫界のプリンス」と呼ばれキャットショーの中でも非常に人気が高い猫ですが、現在のところ独立した猫種として定めている血統登録団体はごくわずかです。

性格は物静かでおとなしく、鳴き声が小さく、飼いやすい傾向にあります。ただし、気ままな猫らしい性格の猫なので、ベタベタ甘えてほしい方には向いていないかもしれません。

運動量がそれほど必要になるわけではありませんので、小さな子供やお年寄りがいる家庭でも安心して飼うことができます。

チンチラ(ペルシャ)には遺伝・特徴からかかりやすい病気がある

キャットタワーに上っているチンチラペルシャ猫

チンチラは体を覆うほどの長い被毛が特徴なので、ブラッシングをしっかりしておかないと毛玉ができ、衛生的にも悪いです。

チンチラはペルシャ系の他の猫と同様に、多発性嚢胞腎と呼ばれる遺伝性疾患になりやすい猫です。ひどくなると水を多く飲むようになったり、多尿や嘔吐、貧血や脱水症状など、慢性腎不全と似た症状がみられるようになります。

多発性嚢胞腎というのは腎臓の内部に嚢胞と呼ばれる袋が次々にできて大きくなりわき腹などが膨らんでくることによる病気で、これらの袋が大きくなることによって血液の濾過と共に水分や栄養分の再吸収を行ってくれるネフロンを破壊し腎機能が低下していきます。

猫と腎臓の病気は切っても切り離すことができないもので、罹患すると基本的には治りません。対処療法という治療法になります。

チンチラは体の特徴的に涙目になりやすい点も注意が必要です。鼻が潰れていて平坦な形をしているため、鼻涙管とよばれる涙を鼻に流す管が圧迫し、目がしょぼしょぼしやすいのです。

そのままほったらかしにしていると涙で鼻の皮膚がただれたりしてしまうため、頻繁に目の周りをきれいにしてあげましょう。

また、結膜炎にもなりやすいので注意してください。

※猫の様子について心配なことがある場合は自己判断せず、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう