犬がかかりやすい病気はある?【5歳~】の犬が注意するべきこと

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

7~8歳を超えた犬はシニア期に入り、老犬、つまり人間でいうとお年寄りにあたります。老犬になると若いころに比べると臓器の衰えによる病気が増えていくため、これまで以上に普段から愛犬の様子に気を配るようにしてください。

がん(悪性腫瘍)は老犬の2頭に1頭が死亡している病気

マットの上で寝る老犬

全年齢を含む犬の死亡理由の25%はがんだといわれています。犬も人間と同じように、高齢になればなるほどがんにかかる確率は上がります。

一説には、10歳を過ぎた犬のほとんどががんの前段階にあり、約50%がガンで死亡するといわれています。がんの症状は、悪性腫瘍ができた場所によって異なります。皮膚や乳腺に発生した場合はその部分にしこりが出てくるので、全身に触れてみるとしこりの有無を調べることができます。内臓にできると腹部の腫れや血尿・血便が症状に表れます。素人目にはなかなか判断がつかないため、がんの早期発見のためには定期的な健康診断が欠かせません。

飼い犬の早期の避妊手術や去勢手術は、特定のがん予防に効果を発揮します。他にも、栄養管理をしっかりして免疫力を上げる方法も予防になります。低糖質、高たんぱくな食事はがん予防の基本です。

老犬は肥満や白内障にも注意

ベンチに座る老犬

肥満気味の老犬に関しては、糖尿病にかかりやすいです。糖分を吸収するために膵臓でインシュリンが分泌しているわけですが、糖尿病になるとインシュリンの働きが悪くなり、血糖値が上昇してしまいます。

具体的な症状としては水分をやたらと取るようになったり、体重のコントロールができなくなったりし、ひどくなると白内障など目の病気にかかる場合もあります。一度糖尿病になると完治は難しいので、定期的にインシュリンの注射や投薬によって血糖値をコントロールするなどの治療になります。

また、老犬になると目の中の水晶体が白く濁ってしまう白内障にもかかりやすくなります。原因は遺伝や糖尿病など様々な要因があります。白内障にかかるとだんだん視力が無くなっていくことによって、前足で目をこすったり、ものにぶつかることが多くなります。目がだんだん白く濁っていくので飼い主にも見つけやすいです。治療方法としては目薬の使用により進行を遅らせたり、手術により根本的に治療するなどがあります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加