ワクチンの接種

ワクチンの接種は飼い主の最低限の義務

動物の場合も人間と同様に、病気はかかってから直すことよりも予防することの方が大事です。
中でも、狂犬病は、犬や人が発症した場合の致死率は100%といわれる恐ろしい病気なので、犬を飼うときにはワクチンを接種させ、市に登録することが義務付けられています。つまり、少なくとも犬を飼うときには、最低でも狂犬病のワクチンを接種させなければいけないのです。
そして、義務である狂犬病ワクチン以外でも、ペットの健康を守るためには接種させておくことが望ましいワクチンがあります。

 

■どんなワクチンがあるか

 

○犬の場合
まず、犬の場合です。犬の場合、狂犬病ワクチン以外のワクチンは、混合ワクチンとして、何種類かのワクチンを組み合わせたものを接種するのが普通です。中でも、ジステンパーウイルス、アデノウイルス、パルボウイルスの3つのウイルスは、コアウイルスと呼ばれ、感染・発症すると危険なウイルスなので、全ての犬が接種することを推奨されるものです。
混合ワクチンには、この3種のほかに、伝染性肝炎、パラインフルエンザ、コロナウイルス、レプトピラ病などの感染症のワクチンを組み合わせた、混合ワクチンがあります。どういった混合ワクチンを取り扱っているかは、かかりつけの動物病院で確認してください。5~6種の混合ワクチンと、8~9種の混合ワクチンのいずれかを選択できる場合が多いようです。

 

○猫の場合
犬の場合ほどはメジャーではないかもしれませんが、猫の場合にもワクチンがあります。
伝染性腸炎、ウイルス性鼻気管炎、カリシウイルス感染症、白血病ウイルス感染症などの感染症のウイルスが犬の場合と同じように、混合ワクチンとして接種できます。

 

 

■ワクチンを摂取するに当たっての注意点
子犬、子猫の場合は、生後数ヶ月は、母親から譲り受けた免疫を持っている場合があり、ワクチンの接種は生後数ヶ月経ってから始めます。2~3回行う必要があります。
成犬、成猫の場合は、基本的に1年に1回接種します。

 

ワクチンを接種した後、免疫効果が現れるまでには1~2週間はかかるので、その間はワクチンを接種していない可能性がある犬、猫と接触させないようにしてください。
接種してから、3~4日は安静にして、1週間はシャンプーを控えてください。