アビシニアンは、しなやかで細マッチョな体型をしているため野性的に見られがちですが、実はかなり人懐っこい性格をしています。コミュニケーション上手なアビシニアンの特徴や注意したい病気について解説します。
犬みたい?頭が良くて活発なアビシニアン
アビシニアンは好奇心旺盛で運動能力が高く自由なイメージがありますが、良い意味で「犬のような猫」と評されています。非常に物覚えが良く、人に対しても好意的なのでしつけに苦労することはないでしょう。
ただし、他の猫と愛称が良くないことがあるため、多頭飼い向きの猫種とは言えないかもしれません。
基本的には鳴き声もあまり大きくないので室内飼い適していますが、高い場所へ上ってしまったりと遊び・いたずら好きである点は覚悟しましょう。運動量と運動スペースの確保はしっかりしてあげてください。
頭が良いため、ドアのすき間からすり抜けたり、窓を開けることを覚えてしまう子もいるので、脱走対策にもちゅいが必要です。
寒さには弱い傾向にあるので、冬場は毛布などで保温するように心がけるといいです。
アビシニアンは肥満と遺伝性疾患に注意
アビシニアンは近親交配で生まれることが多いという理由から、比較的遺伝性疾患を持っている可能性も高いです。
特に甲状腺ホルモンの分泌量が不十分で代謝が低下するため体の機能が低下する甲状腺機能低下症や、心臓の筋肉が拡張することにより心不全症状が見られる拡張型心筋症、アミロイドが腎臓に沈着することにより腎機能不全を起こす腎アミロイドーシス、突然四肢に力が入らなくなり起き上がれないなどの症状が起きる重症筋無力症には注意が必要です。
もともと猫は砂漠地帯に住んでいたこともあり、あまり水分を取る習慣がありません。アビシニアンも同様なので、腎臓の病気には気をつけましょう。水分が少なく栄養価が高いキャットフードを食べすぎると尿が濃くなり、その分腎臓に負担がかかりやすくなります。
肥満にさせないためにもフードを与え過ぎないことと、腎臓病予防のために水分をしっかり補給させることが大切です。猫の腎臓機能は一度患ってしまうと回復することが無いため十分に気を付けるようにしましょう。
※猫の様子について心配なことがある場合は自己判断せず、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう