避妊・去勢手術

賛否はあるが、メリットの多い避妊・去勢手術

避妊・去勢をすることに対しては、色々な考え方がありますが、最近では、避妊・去勢をすることは飼い主の義務であるとする考え方が一般的になってきました。

 

■避妊・去勢手術をする目的
避妊・去勢手術をすることの大きな目的は、望まない妊娠・繁殖を防げることにあります。
子犬や子猫が生まれた場合に、生まれた全ての子犬・子猫について、責任を持って飼えるという飼い主は、ほとんどいないと思います。
また、避妊・去勢手術をすることで防げる病気もあります。例えば、メスが避妊手術をした場合には、乳腺癌・子宮蓄膿症・子宮ガン・子宮内膜炎などになりにくくなりますし、オスが去勢手術をした場合には、精巣腫瘍・前立腺肥大症・会陰ヘルニア・肛門周囲腺腫などになりにくくなります。
さらには、避妊・去勢をしないまま発情期を迎えたときには、ペットに発情にともなうストレスを抱えさせることになります。また、発情にともなうオス犬のマーキング(尿をかける)行動、オス猫のスプレー(尿を吹き付ける)行動を抑えることもできます。オスの場合、去勢すると縄張り意識が減るので、ケンカをして怪我をしたりすることも減ります。
避妊や去勢をすることをかわいそうだという人もいますが、ペットは野生動物ではありません。人と一緒に暮らす上での幸せというものを考えなければいけません。ペットして飼われている以上、避妊や去勢をした方がペットにとっても幸せなのではないかと思います。

 

■避妊・去勢手術を受けるときの注意点
初回の発情前、月齢6~7ヶ月くらいが手術を実施する時期の目安になります。
麻酔も使いますし、術後の経過を見る必要もありますから、手術は午前中に行うのが一般的です。
当日の朝は絶食させます。先日の夜からと指導される病院もありますので、獣医師の指示に従ってください。